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便秘!!
 
Q 「ベンピ」だけで医者には行きにくいんだけど・・・
 
  • 便秘は日常生活に直接影響を及ぼす、重大な問題です。
  • 原因によって、使う薬がちがいます。
  • 症状から、おおよその原因はつかめますから、詳しくお話してくださることが大切です。
  • お腹のレントゲン写真も苦痛なくすぐ撮れるわりに、たくさんのことがわかります。
Q 下剤を飲むとトイレが心配で、仕事のある日は飲めないのだけど・・・
 
  • 今飲んでいる薬は、ご自分にあっていますか?
  • 薬を飲んだ後の便の性状、回数、お腹のゴロゴロ感などで、あっているかどうかがわかります。
  • 自分の体にあった、安心して飲める薬を見つけるのが一番です。
Q 腹痛はないけど、お腹が張って苦しい・・・
 
  • お腹が張るのは、腸の動きや、ガスの発生、ガスの位置の問題です。
  • 飲んでいる下剤があっていないと、ガスの発生が多くなることもあります。
  • 消化管は口からお尻まで、ずっと一つながりです。単なる便秘のせいでお腹が張ると思っていても、実は胃潰瘍や胃癌が原因ということもあります。
  • また大腸癌や腹水など、思わぬ病気になっていることもあります。
  • 以前より症状がきついと感じたり、以前にはなかった症状がおこった時には、ためらわず早めに検査を受けましょう。
Q やっと出ても、コロコロしたうさぎのうんこ状態・・・
 
  • 便が大腸に入ってきた段階では、まだ液状です。大腸を通過して行くうちに、徐々に水分が吸収され、形になっていきます。
  • 大腸での通過時間が長い場合、必要以上に水分が吸収されて、コロコロ・カチカチの便になります。
  • もともと大腸が長めの方、腸の動きが悪い場合、忙しくて水分が取れない時、発熱などで発汗が多く、脱水傾向が続いた場合などです。
  • しかし、口から取れる水分には限りがあります。
  • 下剤のなかには、腸管内に水分を引っ張り、便を軟化させるタイプの薬があります。習慣性もなく、長期間飲んでも安全なため、単独もしくは他の薬と合わせて使います。
  • 問題は便が軟らかくなっても、キレよく出ない場合です。その場合は漢方薬との併用が効果的なことが多いものです。
  • 漢方薬は西洋薬と違って、どの方にも「これでいい」とは言えず、若い方、お年を召した方、体格、筋肉の付き具合等々ですべて違います。診察で決めていくことが重要です。
Q 朝、コップ1杯の水はいいと言うけど・・・
 
  • 冷たい水は腸の動きをスタートさせる、合図みたいなもので効果的です。
  • 「水分を摂る」こと自体、とても有用です。
  • しかし、本当にがんこな便秘はびくともしないことも多いのが現実です。
  • 朝だけと言わず、水分は摂るよう心がけてください。
  • しかし、ご高齢の方や、心臓や腎臓、肝臓に問題をお持ちの方は、水分の摂りすぎでむくみを起こしたり、心不全を誘発したりする危険性もありますので、必ず医者にご相談下さい。
Q 食事が不規則で、朝は全く食べなかったり、夕食が夜中になったり・・・
 
  • 人間の体には「胃回盲反射」という反射が備わっています。食事を摂り、胃の中に物が入ると、小腸から大腸へ行く所の弁が開き、内容物を送り始め、大腸の蠕動運動が起こり始めるという反射です。
  • 朝食を抜いたり、食事の時間が遅くなったりすると、この反射が起こりにくく、腸の蠕動運動が慢性的ににぶくなります。
  • 三食きちんと食べることで、腸の動きにメリハリが出ます。
Q 職場が変わって、慣れない仕事。てき面に便秘・・・
 
  • 神経を使うと、てきめんに腸の動きは落ちます。
  • 精神的ストレスで自律神経のバランスをくずし、便秘になります。
  • トイレもがまんしていると、便に行きたい感じが消え、便秘の習慣がついてしまいます。
  • 自律神経に働く薬にも色々あり、大腸の蠕動運動が弱くなったのか、運動が強すぎて通過障害を起こしているのかで、違います。
  • 意外と睡眠不足で便秘になっていることもあります。
  • 下剤を使うのか、自律神経調整薬を選ぶのか、睡眠改善の薬を使うのか、症状と診察で決めていきます。
Q 今まで便秘なんてしたことなかったのに、1ヶ月位前から・・・
 
  • 生活習慣の変化などで、心当たりのことはありますか?
  • 病気に基づくことがあります。
  • 一番恐いのは、大腸癌です。
  • 見た目ではわからない血が便に混じっていないかなど、まずは検査が必要です。
Q お腹の手術をしてから、便秘になり、お腹も痛むけど・・・
 
  • お腹の手術をしたあとは、癒着からくる不快な症状がでることがあります。
  • ひどい場合は腸閉塞を起こし、入院が必要になることもあります。
  • できたらその前にコントロールしたいものです。
  • 便の硬さの調整もさることながら、漢方薬が著効するのもこれらのケースです。
Q 風邪を引いて、医者で薬をもらったら、便が出にくくなったけど・・・
 
  • 鼻水を止める薬には、抗ヒスタミン薬の系統がよく使われるため、副作用で便秘、腹満感などが起こることがあります。
  • 咳を止める薬には、咳の中枢に作用する薬があります。咳にはとてもよく効きますが、便秘になりやすい薬があるため、もともと便秘傾向のある方は注意が必要です。
Q 閉経前後から便秘が悪化して、肩も凝るし、のぼせるし、不眠だし、いいことない・・・
 
  • 閉経前後の数年間は、卵巣からのエストロゲン分泌が低下ないし停止し、いわゆる更年期障害が起こることの多い年頃です。
  • 便秘が悪化することもよくあります。 この場合、便秘にのみ注目して下剤のみで何とかしようとしても、うまくいかないことがあります。
  • その方にあった漢方薬を見つけることが早道です。
  • 漢方薬は長く飲まなければ効いてこない、などというものではありません。効くものは効き、効かないものは何か月飲んでも効きません。
  • 更年期障害は別に特集いたします。
Q 便秘で出ないかと思うと、出た時は下痢の繰り返し・・・
 
  • 腸の蠕動運動は強ければ下痢になりますし、弱ければ便秘になります。
  • 過敏性腸症候群には下痢型と便秘型と混合型があります。
  • 大腸の蠕動運動を時計の振り子にたとえると、中央近くで小さな揺れでいてくれれば問題ありませんが、ある時は強い方へ、ある時は弱い方へと大きく揺れるため、便秘と下痢を繰り返します。
  • 下剤を使えばひどい下痢になるし、下痢止めを使えばてきめんに便秘になるし。
  • 自律神経調整薬、便をゲル状にする薬、精神の安定薬、漢方薬・・など、ご本人の症状をお聞きしながら、薬を試しつつ、時計の振り子が中央に安定する薬探しが重要です。
  • あせらず合う薬を見つけ出すお手伝いをいたします。
Q 便は出るのだけど、残便感が強くて不愉快・・・
 
  • 何年も続いている場合は、これも過敏性腸症候群の一つの症状です。
  • 急に最近起こってきた場合は、かくれた病気(大腸癌など)も考える必要があります。
Q 生理の時に必ず便秘になって不愉快・・・
 
  • 生理の時には便秘になる方、下痢になる方、腹が張る方・・人によって、パターンがちがいます。
  • ご自分のパターンを理解し、その時だけ使う薬を常備しておくこともよいでしょう。
  • 常備しておく薬は何がよいか、これも個人差ですので、症状、体質等教えてください。
Q 痔があるんです。排便が苦痛です・・・
 
  • 痔に排便コントロールは必須です。
  • 痔があると痛いので便秘になり、便秘があると排便時いきむので痔が悪化しやすく、悪循環になります。
  • 両方同時に治療を進めることが大事です。

   
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